イングランドでのメンタル・ヘルスにおけるティーム・ワーク
心理カウンセラーのトレイニングは、カウンセリング専門機関で受けてきた。カウンセリングに関する深い経験を受けてこられたことは、自分自身が専門職として働くことの得難い基礎となっている。
他方、NHS等の一般病院でのメンタル・ヘルスの現場に携わることは、とても条件が限られていて、是非、参加してみたかったのだが、簡単には機会が巡ってこなかった。
勉強会で知り合った精神科医の紹介で、あるメンタル・ヘルス・ホスピタルで通院では対応できない程度の患者さんへのサポート・ティームで働く機会を得た。
治療方針のミーティング等では、患者の意見を尊重しつつ、同時に、これまでの治療、新しい治療がどのような効果があるか、薬による効果・副作用について明瞭に説明することの大切さ、そして難しさを学んでいる。
精神科医、オキュペイショナル・セラピスト、臨床心理学者、心理カウンセラー、看護師のチームによる患者の支援を決めるディスカッションは、メンタル・ヘルスの現場におけるティーム・ワークの存在の大切さがよく判る。