Monthly Archives: 2月 2017


イングランド内のNHSによる心理カウンセリング、心理セラピィの受診

*イングランド内の医療情報は、大きな変更を以外は不定期に更新される。ここに挙げる情報は、2017年2月現在、一般生活の中で得られる情報である。

イングランド内のNHSの診療活動の中でサイコロジカル・セラピィやカウンセリングを受けることができる。NICE(National Institute for Health and Care Excellence)のガイドラインでは、最も推奨されるサイコロジカル・セラピィは、Cognitive Bavioural Therapy (CBT)CBTの形式は、Improving Access to Psychological Therapies (IAPT)におけるStepped Careの中で、受診者の状況に応じてカウンセリングの段階が別れる。

Stepped care for people with common mental health disorders commissioning guide
https://www.nice.org.uk/guidance/cg123/resources/stepped-care-for-people-with-common-mental-health-disorders-commissioning-guide-561922205893

 2009年に本格的に発効したIAPTは、現在ではGPからの紹介の他に、自己申告で受診できることもある。例えばロンドンのウェストミンスター区に居住している場合、このような情報がある。

http://www.westminstercommunityinfo.org/content/westminster-iapt-improving-access-psychological-therapies

 IAPTにおいて、カウンセラーとのFace-to-faceのカウンセリングは、現状では「ステップ3」からになる。ステップ2では、セルフースタディ形式になることが多い。

Translated self help IAPT materials
http://www.londonhp.nhs.uk/services/mental-health/improving-access-to-psychological-therapies-iapt/translated-self-help-iapt-materials/

 ステップ3のCBTを受診できるまでの待機期間は、居住域内のサーヴィスの繁忙さに大きく左右される。また、サイコダイナミック・サイコセラピィや専門性の高い心理セラピィは、更に待機期間が長くなることもあり得る。

 NHSで心理セラピィを希望するのであれば、まず居住域内でのIAPTサーヴィスに連絡することを勧める。

http://www.nhs.uk/Service-Search/Psychological%20therapies%20(IAPT)/LocationSearch/10008


イングランドでのメンタル・ヘルスにおけるティーム・ワーク

心理カウンセラーのトレイニングは、カウンセリング専門機関で受けてきた。カウンセリングに関する深い経験を受けてこられたことは、自分自身が専門職として働くことの得難い基礎となっている。

 他方、NHS等の一般病院でのメンタル・ヘルスの現場に携わることは、とても条件が限られていて、是非、参加してみたかったのだが、簡単には機会が巡ってこなかった。
 
 勉強会で知り合った精神科医の紹介で、あるメンタル・ヘルス・ホスピタルで通院では対応できない程度の患者さんへのサポート・ティームで働く機会を得た。

 治療方針のミーティング等では、患者の意見を尊重しつつ、同時に、これまでの治療、新しい治療がどのような効果があるか、薬による効果・副作用について明瞭に説明することの大切さ、そして難しさを学んでいる。

 精神科医、オキュペイショナル・セラピスト、臨床心理学者、心理カウンセラー、看護師のチームによる患者の支援を決めるディスカッションは、メンタル・ヘルスの現場におけるティーム・ワークの存在の大切さがよく判る。